オオハクチョウめがけポップコーンを投げつける冬【屈斜路湖 砂湯】
積年の妄想
凍てつくような寒さの中、ホームで電車をひたすら待たなければいけないことが冬の時期によくある
こんなときにいつも考える 地面を掘ればお湯が湧いたらいいのに
そんな安い妄想を具現化してくれる夢のような場所
極寒の地にて
時期は2月
最悪に寒いコンディションの中、最高のお湯に出会うため、川湯温泉駅からバスに乗り込んだ
バスの中はほぼアジア人でびっくりした 弟子屈にまでアジア人は押しかけてくるんか めっちゃセンスあるやん
隅の方の席で居心地悪そうに体積バカちっちゃくなってた、唯一の日本人だと思われる学生に話しかけ、お互い日本人であることに双方感動のあまり泣きそうになっていた 脱北したわけでもないのになんでこんな思いをしなくてはいけないのか
その彼とともに砂湯へ向かうことにした
砂湯に到着
ここに来て気付く そもそも地面には雪が積もっている
雪がないところも雪解けによって土がグトグト
とてもじゃないけど土を掘ろうなんて気が起きなかった
あとから知るけど、砂湯は冬以外に楽しむものであった
誰が夏場に必死で砂を掘って、結果湧き出る湯に歓喜するのか
自分の汗でもうビタビタなってもうてるやろ
そんな文句を垂れながらも屈斜路湖に近づくと
気色悪いほどの白鳥の群れ
もしかしてここ、温泉が出なくても激アツ観光地なのでは・・・?
戯れ
ハクチョウ (swan)
ー日本におけるハクチョウー
日本にはオオハクチョウとコハクチョウが越冬のために渡ってきて、北海道や本州の湖沼、河川等で過ごす。晩秋から初冬に渡来し、春には飛去する。
青森県・島根県・東京都千代田区・新潟県新潟市・阿賀野市の県鳥および区鳥・市鳥。青森県東津軽郡平内町浅所海岸のハクチョウは、「小湊のハクチョウおよびその渡来地」として国の特別天然記念物に指定されている。新潟県阿賀野市の瓢湖はハクチョウの飛来により2008年にラムサール条約に登録されている。新潟には他に福島潟・五十公野公園のます潟・佐潟などにハクチョウが多く飛来している。北海道で主に見られるのはオホーツク地方、函館地方に小樽周辺(余市など)である。
(Wikipediaより引用)
やっぱり白鳥というのは日本の北のほうに生息するもので、日本の西日本エリアの、さらに南北朝の南朝に近いところに住んでいるような西の南の人間は白鳥に馴染みがない
そんなこともあって、野生の白鳥などというのはとんでもなく神々しい生き物に思える
ふと砂湯のすぐ横の売店をみると、ポップコーンが売られている
白鳥の餌と書かれている
堪忍してほしい
こんな神々しい生き物にポップコーンなどという偏差値15の食い物を与えて良いわけがない
米国人の発育に用いられる以外で、ポップコーンなんて地球上のどの生き物も口にしようとしないのではないか
あぁ 手から直に・・・
舞うポップコーンに翻弄される愚鳥
俺の中の白鳥信仰が崩れた瞬間であった こいつらポップコーンめっちゃ食うやん
でもそうなると白鳥が急に身近な存在に思え、とてつもなく愛おしくなる
後ろを振り返ると民家の前で白鳥がたむろしている
割と民度も低いのかもしれない
朝起きて家の前に白鳥が数羽いたら人生を肯定せざるを得ないやろな〜ええな〜
断言すると、ここは天国であった
毎年通いたいし、今年行けなかったのも心底悔やんでる
そしてこの愛くるしい白鳥を温泉に浸かりながら眺められるなんていう、夢のようなスポットへと足を運ぶべく、ガアガアと鳴く白鳥に後ろ髪を引かれつつ、砂湯を後にした
アクセス
名称
砂湯
住所
アクセス方法
釧路本線川湯温泉駅からバス約40分砂湯下車すぐ
夏と冬は周遊バスの本数が多いので公共交通機関でも比較的回りやすい
それ以外の時期に行くときは注意せんとバス自体ないかも